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トピックを選ぶ

スピーチのトピックにはテーマを指定します。

テーマ : 世界と日本の比較文化論

具体的な内容は自由ですが、世界(欧米でなくてもどこの国でも可。1か国でも広い範囲でも、世界中でも可)と、日本の文化や社会の比較がメインテーマになっていることが条件です。

しかし、いったい何について書けばいいのか迷う人もいるでしょう。そこで、たとえばこんな感じという発想のヒントを書いておきます。
もちろん、ここに挙げたのは、私がたまたま思いついたほんの一例です。皆さんのもっと自由で豊かな発想に期待します。

社会的・時事的トピック

法学部の学生ですから、まず思いつくのは司法関係のトピックだと思います。たとえば、
  • 日本では裁判員制度がスタートしたが、すでに陪審員制度などを取り入れている外国と較べてどうなのか? その功罪は?
  • 日本では死刑が執行されているが、外国では死刑制度が残っている国自体が少ない。その理由は? 功罪は?
私は法律には素人ですので、思いつくのはこれぐらいですが、法学に興味のある人ならまだまだ思いつくと思います。

また、2011年3月11日の東日本大震災では、日本は外国から多くの支援を頂き、いろいろな意味で世界の目が日本に集まりました。震災時の出来事や、海外の反応をトピックにするのもいいと思います。

その他、情況に応じて時事問題をトピックにすることができます。たとえば、今の日本で社会問題になっていること、
  • 若者の失業問題
  • 貧困問題
  • 少子化・高齢化問題
  • 引きこもりやNEETの問題
など、それぞれ他国ではどうなっているのか、どういう対策が取られていて、日本に応用できることはないのか?などです。これらは福祉先進国と言われるヨーロッパや、逆に福祉を無視した先進国アメリカ、または似たような問題を抱えている国を比較対照とするといいでしょう。

もっと身近なところでトピックを探すこともできます。すぐに見てわかる違いといえば、公衆道徳やマナーなどがあります。たとえば、
  • なんで日本の町は汚くてヨーロッパの町はきれいなのか?(景観的な意味で)
  • なんでヨーロッパの町は汚くて日本の町はきれいなのか?(衛生的な意味で)
などはおもしろい考察の対象となるでしょう。

文化的・趣味的トピック

もっと個人的な趣味の話をトピックにすることができます。実際に学生がよく選ぶトピックにスポーツがありますが、高校時代の部活の話だけというわけにはいきません。もっと視野を広く、高いところからの考察が必要です。たとえば、
  • 世界各地のサッカーと日本のサッカーの違いを、歴史的、(国民気質などの)比較文化的に考える。
  • 日本では大人気の野球が、(母国アメリカの圧倒的文化的影響力にもかかわらず)他国では定着しなかった理由を考える。
などです。

もちろんマンガやアニメなど、海外でも人気の大衆文化を取り上げることもできます。
  • なぜそのマンガやアニメ(または日本のマンガやアニメ全般)が海外で人気を集めたのか? 海外のマンガ/アニメ事情と合わせて考察する。
こともできます。これはもちろん、他の音楽や映画、文学などのジャンルに当てはめて考えることもできます。
  • 日本の人気作家の中で、なぜ村上春樹は海外で人気があるのか?
  • 逆に、日本で人気が高いのに、海外で受けない作家はなぜなのか?
などです。

トピックを選ぶにあたっての注意

最初に言えるのは、社会的トピックの方が書きやすいということです。
スピーチは英語でpublic speakingと言います。公衆の面前でしゃべるものだからです。当然、内容にもある種の公共性が要求されます。ほとんどの人に何を言っているのかわからないのでは、話す意味がないからです。

その点、社会的トピックはすでに全員がある程度の共通認識を持ち、公共性を持っているので、みんなに理解してもらいやすいわけです。
また内容の公共性が高いと「意識が高い」という印象を与え、教員の採点も高くなる可能性があります。(あくまで可能性です。いくらトピックが立派でも、中味が伴わなければ、逆に悪印象を与えます)

逆に文化的トピックは、本人が好きで選ぶことが多いため、内容がマニアックになる傾向があるのですが、マニアックであればあるほど、公共性が減少します

たとえば、南米と日本のサッカーの違いの話ならば、まだ多くの人が理解できるでしょうが、セルビアとクロアチアのサッカーの違いを持ち出されても、ついて来れる人は激減するでしょう。それでもサッカーならばまだいいですが、これがラクロスやペタンクの話になると、まずほとんどの人が理解できません。
そうなると、話者はひとりよがりのご託をとうとうと述べる「おたく」に見えてきてしまう恐れがあります。たとえ内容が深くても、これではあまりいい印象を与えません。

あくまで不特定多数に向かって話すことを忘れずに。

逆に聴衆(または読み手)の傾向を予測して話を合わせるのも、戦略としてありえます。
たとえば、このスピーチの場合、聴衆は教員を除けば全員学生ですから(あと教員も老けた学生のようなものですから)、語学やコミュニケーション、就職問題や教育問題など同世代の学生が興味を持ちそうなトピックを選ぶというのも、ひとつの手です。

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